走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

『バリバラ』を見た

 今日の『バリバラ』、相模原の事件を取り扱うと言うので、見た。「犯人に共感する」とメールした者にまで取材していたのは驚いたが、多面的に事件を捉えるには必要な取材だったとも。そう言うのを、「なかった事にする」のは簡単だけど、あえてそうしなかったのは勇気がいったろうし。

 生き残った被害者の姿を見て、「ヤハリ現実に起きた事件なんだ」とヘンな感慨が。海外の爆弾テロ並の犠牲者数の事件だから、単独犯だと言われても最初ピンと来なかったもんな。ところで犯行の際には、最初施設の職員を引き連れて殺す相手の障害の状態などを聞いていたそうだが、そんな目に遭わされた職員の精神状態が気になる。目の前で、大量殺戮を見せつけられたとなっては……。

 話をバリバラに戻すと、見ていて「社会の役に立つ」の「役に立たない」のと言う思想は、今回の事件のリーチ目だったんだなと。心身ともに健康な奴が「社会の役に立ちたい」と思うのは勝手だが、他人を測るモノサシにしだしたらまずいっつーか。マー、ナチスドイツのT4作戦と言う悪質な先例の反省が行き届いてない極東の島国ならではの事件でもあるんだけど。