走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

『みんなの道徳解体新書』について

 パオロ・マッツァリーノさんの『みんなの道徳解体新書』を少しずつ読み進めているのだが、相変わらずの調べ魔ぶりが発揮されている。いえね、教科書図書館に行って道徳の副読本や戦前の修身の教科書を調べるなんて、なかなか出来ない事だし。その上で道徳と言う特異な科目についての話をしているから、説得力が違うの。と、同時に道徳の授業から、「親学」だの『水からの伝言』だのが教育行政に入り込みやすい一面もうかがわせるし。だって副読本に、いまだに「トランジスタラジオ」なんて言葉が出るくらいでっせ。教育現場が世の中と乖離していて、そのすき間にトンデモとか胡散臭い連中とかが入り込みやすくなっているのではないかと思わせる一事であります。

 この記事書いている現在では、まだ全部は読んでいないのだけど、この先が楽しみなような怖いような。とりあえず石原慎太郎が、いいかげんな奴だとは思ったけど。