走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

伝統と因習と迷信

 今時の日本の保守が「伝統」としているものは、因習とか甚だしきは迷信なのではないかと言う事を考えていたけど、カマヤンさんの『右翼と左翼、どっちがつおい?』で日本の保守主義を掲げる右派の事情をざっと紹介していたのを見ていたら、そっちの方が分かりやすいのではないかと思った。けど、ちょっと自分なりに書いておく。

 今の日本の右派の最大の組織が「日本会議」である事は、前述のカマヤンさんのブログの記事にも書かれている。こいつらが掲げる「伝統」と言うものが大日本帝国時代までにしか遡れないシロモノなので、因習や迷信の域でしかないのではと。なんで迷信だと言うのかって? 日本の問題(それも奴らの自分ギメ)をことごとく個人主義と言うか現行憲法のせいにしているのは、迷信でなくてなんだって事ですよ。櫻井よしこなんか「児童虐待も、若ものが老人を殺す事件が起きるのも憲法のせい」なんて言ってますし。それらの事件は今の方が昔……それこそ戦前よりましになっているんですが。これはどう櫻井の中では整合性を付けるのでしょうか?

 昔の日本人より今の日本人の方が道徳的だと言う指摘は、パオロ・マッツァリーノさんがよくしていますが、彼が『みんなの道徳解体新書』などで言ってたのと近い事を、カマヤンさんが前述の記事で言っていたので、下記に引用する。

そもそも、学校教育に道徳教育は必要かな? 学校は知識を効率的に伝授する、学問することに徹底するべきで、道徳規範は別なところが受け持つべきじゃないかな?

 しかしそれは、学校がなんでもかんでも教えられる場だと言う幻想から自由になるのが先な気もするけど、話が広がるので別の機会に。

 話を戻して、現行憲法に対する迷信めいた事を言う奴と言えば、舞の海秀平もそうだ。こいつ昔、『ウルトラマンコスモス』の映画に出ていたんだよな。その頃は相撲を引退した人のよさそうなあんちゃんくらいにしか思ってなかったが、今や見てらんない。こいつをモデルにしたキャラが『ウルトラマン80』の相撲怪獣ジヒビキランみたいのになって暴れているところを、巨大ヒーローが止めに入り相撲勝負になって、ヒーローが相撲で言うところの「変化」で勝ちを収めて怪獣が抗議したら、「そんなもん、変わられた方が悪い!」とヒーローに言われた挙句止めを刺される話なんかどうだろう? 多分「ネトウヨ」から袋叩きに遭うだろうが。いや、オレが作品にしてしまおうか? どうせ何やっても同じ事なんだから。