走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

オレのマンガ道すっとこぴよぴよ編その11

 物価高で娯楽産業があおりを食らい、頭を抱えている。オレは商業誌でマンガ描いちゃいないけど、商業がダメなら趣味で描くのはもっと厳しいど……。だいたい、金がなくて食うや食わずなんだから、いつ描く事が出来ない状況になるか、分かったもんじゃねえ! くおお。星野実と言う人の同人誌『オリジナル同人って売れるの?』シリーズの一編に「お金ないと命にかかわるからね」とあったし……。同書には、創作者も読者も今は金がない状態だともあったが、まさかそれが、より深刻な事態になっていたとは……。

 オレ自身の事はさておき、大きな状況があんまりすぎるので、不安は大きい。いや、オレ自身の事も心配しなくては。描いてる作品はある事だし。こう言う話をしたくはなかったが、ちとシャレになってないと思い、言ってしまった……。ぬええ。

 いい結論になりそうにないので、話題を変えよう。ブルースカイで創作者とのやり取りが円滑なので、色々いい事は起きている。わりとすんなり読み切り短編が描けてるとかな。だからこそ前述の、娯楽産業に対する逆風が悲しいのだが、今は言うまい。話を戻すと、やっぱり孤立して絵やマンガを描くのは「オレには」キツかったんだよ。今までも創作者とのやり取りがなかったわけじゃないが、ツイッターなどでいらん事を言いすぎた弊害でギクシャクした事もあったしなあ。タイミングや人間関係の問題もあろうが、オレ自身が世の中や人生をあきらめ、捨て鉢になっちまったのが大きいかも知れん。作品を仕上げる力もなく、クッソ汚い姿で街を歩き、風呂にもほとんど入らない有り様だった時期が長かったからな。なんてことだ! 希望がない人間なんて、こんなもんだよで済む話じゃないな、これは。それだけ自分や世の中に絶望して、セルフネグレクトや自暴自棄が酷かったんだけど、同情はされないだろうな……。同情をして欲しくて言ってるわけじゃなく、話の流れとして、どう言う状態だったかを振り返っているだけだが。よくまあ、ここまで回復したよオレも。風呂も毎日入れるようになったし、絶望の主な原因たるツイッター(現、X)からも距離を置くようになったし、作品だって描けるようになったし。しかし、どんだけ絶望が深かったんだよ、以前のオレは! そこを言い出すとげんなりするだけなんで、段落を変えて気持ちを切り替える!

 書いてて思ったが、オレは実はかなりのペシミストでニヒリストなんじゃないか? 何かある度に悲観し絶望し、捨て鉢になるんだものな……。オレのニヒリズムは、永井豪の『ススムちゃん大ショック』を読んで以来、根深くなったものだからな。41年も引きずっているのかよ! と、我ながら呆れるが、あの時の絶望や恐怖を払拭するだけの希望を、誰も与えてくれなかったからな。オレ自身が、自分や家庭とメディアしか視界に入らなかったのも悪いが、家族に社会との接点をさえぎられた側面も否定出来ん。そんなオレが、人から「ほんわか癒やし系」と言われる作風の絵を描いているのもなんだが、それだけ愛に飢えているからかも知れない。

(続く)