走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

身の毛もよだつ怖いマンガです

 ツイッターで評判のこのマンガ、読了後に何故か背筋が凍るくらい怖くなった。主人公の選択や結論が「絵(やマンガ)を通して社会と繋がりたい」願望が強いオレからしたら考えられないものだからか、それとも主人公に一種の狂気を感じたからか……。マー、後者の狂気がないと、創作なんてやってられんけどねー。あとちょっと自分語りになるが、親父の生前、何度も「描く事」に対し「見切りを付けろ、見切りを付けろ」と言われていた事は繰り返しこのブログなどで述べたが、それがオレの中で骨絡みになってるのも、上記ツイートにはじまるマンガを怖く思った理由かも知れない。親父の言葉に振り回されて、同人イベントにサークル参加するのも気後れしていたオレ以上に執念深い主人公の姿が怖いのかも。上記マンガにはネタバレにならない範囲で言及するしかないので、段落変えて同人活動についての自分語りを。

 オレは経済的な理由などから、紙の冊子を提供する形での同人活動から降りた身だ。それでもなお創作し、創作同人電子書籍と言う形で自作を発表しているのだから、上記マンガの主人公とどっこいどっこいで執念深いのかも知れない。そんなオレが「怖い」と思うんだから、実はあのマンガは、とても恐ろしい事に言及したのでは。ことわっとくが「売れなければ意味がない」なんて、高慢ちきな事を言いたいわけじゃない。現代社会はそれこそゴミクズみたいなもの*1だって売り上げを出せるんだから、売れろ売れろはとても危険な考えだしな。……結局言及しとる。話を自分語りに戻すと、ネットと言う場はどんな者にでも味方が付く恐ろしい場だ。何故恐ろしいかって? 陰謀論や極端すぎる考えにもエコーチェンバー*2が用意されてる場だから、どうしても恐ろしさはある。そりゃ一方で、ネット上での創作も孤立しないで済む側面はあるかも知れないが、そのメリットを活かしきれてるのか自信はないからな。でも同人イベントへサークル参加する金も伝手もない以上、ネットで発表して行くしかねえんだオレは。

 と、書いてて思ったんだけど、上記マンガの主人公とオレの最大の違いは「自分を信じている」「自分を味方にしている」かどうかな気がして来た。あの主人公の結論は自らを信じ、味方にしている故のものと言えるが、オレにはそれがないもんな。その意味で、オレは恐ろしくなったのかも知れない。うーむ……。オレも「同人作家マンガ」描いてみようかしら? 実体験をもとに描いたら、相当残酷な内容になりそうだけど。

*1:マンガに限った話ではない!

*2:と言う名のタコツボ。