走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

オレは志は悪くなかったが、環境が悪すぎた……

a-katu.hatenablog.com

 上記記事の続きみたいな話。おそらく上記記事で話題にしたマンガを受けたのかと思うツイートがこちら。

 それへの感想と思われるツイートは、これね。

 それぞれ同意。「クロカワ」氏の「自分の見たいものは自分で描くしかない」って気付いてからが本番で思い出したが、オレが「本格的に」絵を描きたいと思うきっかけがまさにそれだった。前にも話したが、むかしゲーム誌の読者欄にあったイラストコーナーに、オレの好きなキャラ「アテナ」の載る数が減って行き「みんな、もっと描いてよ」と思ったあと「でも、オレがねだって、他人が応える義理は微塵もないな……」と思い直し「自分で描くしかないのかな」とは考えたのよ。しかし当時、オレは「絵を描くと悪い事が起きる」と思い込み、それに引っ張られ実際に描くまで数年を要した。なんてこったいオリーブ。描くまで数年を要したのには理由がいろいろあるが、それらを総合したら「環境が悪すぎた」になる。「自分の見たいものは自分で描くしかない」に近い考えが浮かんだのは悪くなかったんだけどね。

 「今はまがりなりにも絵が描けているんだから、いいじゃないか」では済まない。過去を嘆いてもどうにもならないのは承知だが、オレの周囲の文化資本の欠如がオレを苦しめていたのも事実だし、今だって当時の周囲の文化音痴・文芸音痴とどっこいの連中が、いつ牙を剥く事やら……。それは牙を剥かれてから考えるしかないと思っているけど、恐怖が出て描けなくなる時もあるんじゃ。そこまで言うのにも理由があるが、ここに書く気にはなれない。くおお。

 最初に引用した記事で言及したマンガに感じた恐怖も、むかし周囲の文化音痴・文芸音痴に酷い目に遭わされた恨みの裏返しかも知れんと、ここまで書いて思った。我ながら因業な話じゃて。リメイク版じゃない方の銀英伝のアニメに、オリビエ・ポプランが「ジョークなしでも死にはしないが、ジョークなしで生きて行きたくもない」と言うシーンがあったが、オレの場合「創作しないでも死にはしないが、創作しないで生きて行きたくもない」と言い換えたい。