走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

メリトクラシー(能力主義)の限界

 以前ツイッター岩崎啓眞氏が「生きると言う事には運の要素も大きいから、メリトクラシーなんて」みたく言っていた*1が、おおむね同意である。『実力も運のうち』と言う本もあるくらいやからねー。それはいいんだが、オレも絵やマンガを描くと言う行為に対しヘンなメリトクラシーに依っている傾きはあった。かいつまんで言えば「確かにオレは統合失調症だがなー、これだけの絵やマンガは描けるんだぞ! ちくしょう!」と言うか。最近になって何か能力がなければ、人は生きてちゃいけないのかと言う疑問が出て、絵やマンガを描く事にあまり前述のような意味を持たせるべきではない気もしているけど。たとえば、相模原のやまゆり園事件の犯人を思うと……。そういや「働かざる者食うべからず」と言う言葉だって、有り余る資産が生む不労所得で生きている金持ちへの批判*2だったのが、日本では弱者叩きのリソースになっちまったし……。なんでこうなるの? それは置いといて話を戻す。

 メリトクラシーに限界を感じて、いろいろ考え方が変わったところはある。絵やマンガを描く事に矜持みたいなものを持つのはいいが、他者を見下す原因にしてはいかんとかな。と、書いていて「描く」事を見下してる連中の方が、世間では圧倒的に多いんじゃないかと言う気になって来た。そう思う理由は詳述しない、言ってどうにかなる話じゃねえし。「描く」事を見下している連中への怒りが、前述の「描く」事に妙なメリトクラシーがかった考えを持たせてるんだけど……。と、書いてて放置していたが、これ以上死蔵するわけにもいかんので放流する事にした。

*1:岩崎氏は勝手にツイートをまとめられるのを嫌がっているから、特にいいねをしてなかったため正確な引用ではないかも。

*2:大元は新約聖書だが。