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克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

続・新オレのマンガ道その7

a-katu.hatenablog.com

 前回「マンガを描くための時間」について少し言及したが、マンガと言うものは描くのに……そして完成させるのに……物凄い時間や手間がかかるものだ。これは「描かない人」には絶対分かりっこない苦労や苦悩で、それに見合ったリターンも保証されてない。それでも描きたい者は後を絶たない。オレもそのひとりだが、正直言ってサブカルビジネスセンター(以下、サブカルBC)に入るまで、描くための時間やリソースを上手く確保出来ていたとは言い難い。それにはいろいろな理由があるが、それをつらつら書いてる時間さえ惜しいので、割愛する。とは言え、オレの中に親父の「見切りをつけろ、見切りをつけろ」と言う言葉に勝てなかった慚愧の念があっても、時とともに親父の言葉や周囲の環境に負けた事とかが「描く事」への恐怖になり、前述の時間やリソース確保に失敗したのと言うのは書いておく。それさえなければ、オレだって……。

 あと、絵やマンガを描くための時間やリソースの確保を考えると、悪い事は出来ん。いえね、オレはもう人生どん詰まりだから、世間のクソみたいな強者のテーブルに並ぶごちそうに、おのれの糞と鮮血とはらわたぶちまけて(比喩よ)死ぬ事は出来んかと思った事もあったのよ。それよりは生きて絵やマンガを描いていた方が、まだどんなにかと思えるようになったんだよ。オレがそう翻意したのも、ここ数年の変化がもたらした事なんだが。サブカルBCに通うまでは、自暴自棄がホント酷かったからな。それでもイジイジと絵やマンガは描いていたから、あれ以上やけっぱちになってしまう事もなかったんだけど。下手すりゃ何十年も残る汚名をひっかぶるより、描いた絵やマンガで少しでも人に希望を与えられるなら……って、描くための時間やリソースの話はどうなったんだっ! ……次の段落でそこにちょっと触れよう、体裁を整えるために。

 マンガを描き上げるには、まとまった時間だけでなく、労力も知恵も要る。これは言語化しづらいが、一本マンガ描くのに何日も*1かかるのは、閲覧者の皆様はご存知かと。あと、完成まで根気を持続させんとならんし、いろいろ大変よ。前述のように、それに見合ったリターンは、まるで保証されていないし。だけど多くのマンガ家は、それでも描きたいんだよ。オレの親父みたいな「結果だけねだる者」には、それは理解されないんだけど……。

 しかしなー、マンガ描くための時間やリソースが、ここ数年になってマトモに確保出来るようになったのを考えると、警備員時代にヒイヒイ言いつつマンガ描いていたのはなんだったんだとも。親父や悪い環境のせいで、描く事に対し萎縮が出てた時期とは言え、いろいろ悔やまれる。おまけに統合失調症を患って、結局失職したしよおーっ! マー、統合失調症だからサブカルBCに通えるようになったんだが……。そう思うと塞翁が馬なんだけど、もうちょっとスムーズなマンガ道を歩みたかったと、欲を言って今回ここまで。

(続く)

*1:場合によっては何年も!