走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

これを見て、安心した

 この大橋ツヨシ氏のツイート*1を見て、なんだか安心した。なんかオレ、世間から「悔しかったら売れてみろー! やーい、や-い」と言われてるような気がしていてねえ。なので上記ツイートには、救われた気が。ところで、大橋氏が引用RTした日高トモキチ氏のツイートは、あるマンガ家が出版社から「お前、うちで本出したきゃ、3万人フォロワー集めて来いや!」と言われた話に絡んでのもの。そうなると、大橋氏の「提供する側に、カップラーメンを出したい人が増えてるんですね」と言う言葉がすっげえ重いが……。たとえば1000円払って、店でカップ麺食べたいわけじゃないよねえ、皆さん……。それでも、前述のように世間から「悔しかったら売れてみろー! やーい、や-い」と言われてるような呪縛は解けたが……。

 ここで「売れてるものが、必ずしも良いものとは限らない」件の話をしようかと思ったけど、オレが言うと「商業ベースで」マンガ描けなかった負け惜しみになりそうで……。そう思う心に「悔しかったら売れてみろー! やーい、や-い」と言われてるような呪縛があるんだろうけども、立場上言いにくい事ってあるじゃない? 立場上言いにくい事うんぬんを言えば、今度は出版社(の編集者)は、作家に何を言ってもいいのか問題も出て来るけど、それこそオレの言う事じゃないな。話を「悔しかったら売れてみろー! やーい、や-い」と言われてるような呪縛に戻そう。何を描いても芽が出ずくさっていたが、大橋氏のツイートを見て「きょうび売れるものは売る仕組みに乗っかっているところはあるんだから、今売れないからってくさるな、オレ」と思ったら、安心したんだよ。ただ、反対に「フィールド・オブ・ドリームス症候群」に陥る怖さだってあるけど……。世の中「それを作れば、彼らは来る」とは限らんのだ。

 第三者の目でこの記事見たら「お前、本当に救われたのか?」と言いたくなる書き方をしているが、救われる前はもっとひねくれていたんだよ。マー、オレは「それを作れば、彼らは来る」とは限らんと言う前提で、自分が描きたいものを描くまでよ。余命も創作に費やせる時間も、大幅に減った事だし。

*1:厳密にはツイートで引用された、甲本ヒロト氏の言葉。