題名は、宮武外骨が戦中こっそり詠んだ、時局を風刺した川柳だ。「玉砕」と言う言葉が躍る新聞に当てつけたものだろう。と、言うわけでここから本題に入る。まずはパオロ・マッツァリーノさんの、下記のツイートをご覧いただきたい。
『教職研修』2月号の連載テーマは、いのちの大切さの教え方。ともすると人は、みじめに生きるよりカッコよく死ぬことを選びがちですが、それはいのちの大切さよりいのちの美しさを優先する価値観です。いのちが大切だと教えたいなら、カッコ悪く生きることを肯定するところから始めないと。
— パオロ・マッツァリーノ (@paolomazzarino) 2021年1月19日
「みじめに生きるよりカッコよく死ぬ」と言う事こそ、まさに「玉砕」の呪いであろう。「玉砕」の対義語は「瓦全」だが、カッコ悪く生きる事こそ「瓦全」だ。世の中、玉と散るなんてそうそう出来やしまへんで~。瓦全と言われようと、生きる事を選んだ方がどんなにか。だいたい戦中も今も「玉砕」を強要する連中は、のうのう生きてるやおまへんか。そんなこんなで……。あなた、これからは瓦全ですよ。