パオロ・マッツァリーノさんのウケウリだが、どうも最近「絆」と言う言葉が連呼され、それだけ安売りをしていないか？ 我が地元呉の市役所には「くれ絆ホール」が併設されているし、最近のウルトラマンの劇場版にはやたらとサブタイトルに「絆」が盛り込まれているし、他にも何かっちゃあ「絆」が強調されているケースがある。ただ、そのために、「絆」と言う言葉の本義が見失われつつあるんじゃないか？ これまたパオロ・マッツァリーノさんのウケウリだが、この言葉が同調圧力になっていないか？ と言う疑問が、ねえ。
また、「絆」と言う言葉と似たような事になっているのが、「多様性」と言う言葉な気が。これを（特にツイッターで）強調したがる人たちの求めている物が、「均一性」とでも言うようなのがより実態に近いので。右を向いても左を見ても、同調圧力かよ。これじゃ「絆」や「多様性」と言った言葉の意義が、ますます薄まってしまうよ。かつての「愛」と言う言葉のたどった道のように……。オレは、それを恐れている。
