走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

動かねば、分からない事もある

 『青木俊直のどこでもiPad Proゆるゆるおえかき術』(以下、同書)と言う本では、アプリのカスタマイズを極力せずに機械に自分を合わせる事を説いている。これは他人の家など複数の場所で同じアプリを使う時、別の場所の同じアプリが同じようにカスタマイズされているわけではないからだとか。この辺、今のオレは首肯出来る。サブカルビジネスセンター(以下、SBC)と自宅でCLIP STUDIO PAINT(以下、クリスタ)を使う事で、痛感したからだ。もし、それなしで前述の同書の話を読んでも、ピンと来なかったかも知れん。してみると、動かねば分からん事はあるんだなと。勉強とは、こうした機会に巡りあうのを増やすって事かも。単にテストのために単語を覚えるだけじゃなくて。その辺を掘り下げようにも、学があるとは言えないオレには無理じゃ。学ぶために動く事を、ガキの時分怠ったからね。なので少し脱線する。

 同書の作者、青木俊直氏は今年で59歳。こう言っては年上の青木氏に失礼かも知れんが、その年を感じさせないみずみずしい絵を描かれている。読んでて一番驚いたのは、そこだ。勝手に、オレと同じくらいの年かと思っていたもん。青木氏の年齢を知り、オレは年齢を言い訳にするのをやめようと強く思った。マー、それを言うなら『まんがサイエンス』のあさりよしとお氏はオレより10歳上だから、もう58である。「あさり氏は化け物だ、何の参考にもならん!」と思ってはいたが、青木氏など、50代後半のクリエイターは少なからざる事を知っては年齢は創作しない言い訳にはならんなと……。脱線終わり。しかしこう思えるのも、オレがSBCで創作をしているからだろう。となると、脱線とも言いがたいか。

 同書には内藤泰弘寺田克也両氏との対談も収録されているのだが、その対談みたいな絵の話が出来る相手が、オレにももう少しいたらなあ。人間関係構築能力に自信がないから、どうにもしようはないが……。SBCにも、パソコンと言うか絵描きのためのアプリの分かる利用者、意外に多くないしねー。パソコン持ってないからファイルをどう保存するのかもおぼつかない利用者に、ファイルの作り方を教えた事もあるぞオレは。20年近くWindowsのパソコンいじってるオレからすれば「え?」「そこからな」「の?」と、ぼのぼののお父さんみたいな区切りの言葉が脳裏に……。とは言えオレだって、Adobeのアフターエフェクトって動画編集アプリにはお手上げだから、ファイルの作り方が分かるだけで天狗になれやせんけど。話を戻そう、距離的な意味でオレの身近に、絵を……それもデジ絵を……描く者がほとんどおらーんうーたーん! それが孤立を感じさせているんだが、前述のように人間関係構築能力に難があるから、手詰まりでなあ。オレはどうすればいいんだ。『風雲児たち』の司馬江漢みたいに、一匹オオカミの絵描きでいろと? 風雲児たち司馬江漢は、実力に見合わない出世を望んだり人の手柄を横取りしたりして嫌われたから孤立したんだけど。オレは「実力に見合わない出世」はともかく、人の手柄を横取りした覚えはないのに、なんでよ。これでSBCに通ってなかったら、絵の話が出来る相手は広島にはどこにもおらんな。広島の友人知人も、オタクではあっても絵を描く者ではないのばかりになったし。おまけにコロナウイルスで、今は同人イベント壊滅状態だから、新しい出会いの機会も。出会い厨かと言われそうだが、マンガ系の絵描きと繋がるチャンスがない事を嘆いているのであって……。だから「絵を通して社会と繋がりたい」んだが。

 マー、このツイートが青木俊直氏本人にRTといいねされたりはして、見通しは悪くないんだが。