ああ、とにかく愛されたい。男女の仲と言う意味で……。しかしもう、どうしようもないんだよ。どうしようもないんだ。下記記事などに書いた「好きな事をあきらめる」生存戦略で、恋愛まであきらめていたんだからな。
正直、この生存戦略で生き延びた時期は、自分が卑屈になる一方だった。出来れば思い出したくない、けれどあの頃の失敗がこたえてるんだよ、心の中で。気が付けば金はない、男女の仲も味わった事がない、この先だって孤独を覚悟せねばならないなど、げんなりする状況である。「好きな事をあきらめる」と言う生存戦略のツケが、こんな形で回って来るとは! もっと自分に正直であればよかった、宗教に走って「好きな事をあきらめる」のに拍車をかけねばよかった、色恋に貪欲であればよかった! だけどもう、どうにもならない。48歳では色恋はあきらめねばならないし、他の「好きな事」だって、これからの世の中では、いつまで楽しめるか。泣けて来る。「失敗した、失敗した」と嘆いても、人生よくなりやしないが。そのために空想とか創作があるんじゃないか、もっとそれを活かせよ、オレ。育てよ! カメ。
それはいいとして「好きな事をあきらめる」生存戦略を続けなくていい状態になったけど、肉体的な衰えが出て好きな事に没頭出来るか疑わしい。だったらどうしろと言うんだ。せめてまだ創作が出来るうちに、オレ同様「好きな事をあきらめる」生存戦略を取ってる悲しい同胞への贈り物を出来ればいいが……。
このあと「好きな事をあきらめる」事で生き延びようとして、その先に何があったのよと自問しようとしたが、答えが出るわけはないし、気が滅入る一方なのでやめた。そのかわり、今なお好きな事をしてても脳裏に責める声がよぎり、酷い時には「死ね!」と言う声に打ちのめされる時もあると付け加えておこう。そりゃ、人生楽しくない。いくら後悔しても、あとの祭りだけどな……。