また、いやな事を思い出してしまった。中1の頃学校による合宿で長距離走らされたのだが、当時(いや、今も)虚弱だったオレは最後の方でへろへろになり、へばってしまった。それを見ていた同じ班の女子たちがさんざん悪態をついて来て、オレは情けなくて泣いた。
それだけならまだしも、女子たちは後日班ごとに作る壁新聞で、その時のオレの事をボロカスに書き、それを父兄参観で来た母親に見られ……。公開処刑にも等しい行為だよ! 壁新聞の編集には、オレはノータッチだった。書く時に休んでたのか、オレに知られないように編集したのか……。思い出したら頭に来たわ、しかし怒りのやり場がない! 当時壁新聞を見た時は女子たちに抗議したが、「ホントの事じゃない!」と、取り合ってくれんかった……。まったく、ロクでもない中学時代じゃ。それに今、こんな話を書いても、誰も相手にしてくれないしねえ。
オレがエッセイマンガを描く事に躊躇しているのは、あの時のオレ同様に人を晒しものにするのがいやなのかも知れない。マー、当時オレに絡んできた奴をひとり晒しものにしちまったがな。さておき、『いだてん』を見て身体のために走ろうかなと思っていたが、あんな事を思い出しては……。