走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

発掘と自責の念と

 こないだ中古のパソコンのモニターを買い、それを置く場所を確保するため部屋を片付けていたら、16年前に作った同人誌を発掘した。そこに載っていたのは拙い絵は拙い絵なんだが、「描きたい」と言う情熱はあった。今は画力も、当時ほどの情熱もないが。そして見ていて、「なんでもっと絵やマンガを描いてなかったのか」と言う自責の念が。その同人誌は、この記事に出て来る、今は亡き惟任さんと作っていた同人誌だったので、このあと表現規制反対活動に首を突っ込む事になったのだけど。その経緯はリンク先を参照してもらえば分かるけど、惟任さんの軽口などから「オレはもうマンガ家にはなれない。だが、後世のためにこの問題に立ち向かわねばならないのではないか? 内輪で愚痴を垂れるのではなくて!」と思ったのが大きい。それは後悔していないのだが、もっと真剣に絵やマンガを描いていればよかったのではとも思ったので、そこで自責の念が出て……。

 しかしながら、あの頃は働きながらネットなどで表現規制反対活動しつつ同人活動もしていた事を考えると、そこまで出来ていたのか疑問にも。惟任さんも当時「お前を休ませてあげたい」と言っていたしなあ。なんて言うのか、生活に余裕がなかったのが一番悪いような気がして来た。ヤハリ同人活動とか絵やマンガを描くと言うのは、プチブル以上の恒産ある家の者がやる事なのかと思ったけど、貧乏しながら絵を描いていた者は歴史上に沢山いるし。ゴッホとか、ヒトラーとか。なのでその辺はあまり考えないようにしよう。問題は、かつての情熱が何故失われたかである。……親父と惟任さんの死などで精神的に参ったのが大きいな。あと、作業所に行く事でいろいろスキルがスポイルされたのも。なんでオレの人生には、こう逆境ばかりがついて回るんだ。