非情

　なんかオレはこの年になって、非情と言うものにあこがれているのかも知れない。それこそとことん情を否定した時代劇、『木枯らし紋次郎』みたいなのに。中村敦夫本人は情に厚い人ですが。

　力もないのに情にほだされていても、共倒れになるだけではないのか？　非情なポーズを取っていた方が、強く生きられるのでは？　そんな中二病臭い考えが、浮かんで来ている。「希望がないならないなりに生きる」と言うのは、すっげえハードボイルドな生き方なんじゃないかと思ったのがきっかけなんだが。