『爆烈戦隊チャレンジャーズ』の制作裏話メモを、ここに発表する。だいたい3話までの事をちょこちょこと。
―事の起こりは1996年―
1996年、当時のスーパー戦隊シリーズ『激走戦隊カーレンジャー』に違和感を感じていた。浦沢義雄脚本の台詞回しが性に合わないせいだったのだが、そこは言語化出来んかった。そのうち「じゃあ、自分で戦隊もの描いてみたらどうだ?」と言う心の声が響き、設定を考え出した。『爆烈戦隊チャレンジャーズ』誕生の瞬間である。
―親子戦隊はどうだ!―
さて、どう言う戦隊にしようかと思った時「兄弟で戦隊と言うのは『地球戦隊ファイブマン』でやったけど、親子戦隊はまだないよな。よし、やってみよう」と思って、親子の戦隊にした。その時頭にあったのは『ドラゴンスレイヤーⅣ』と言うゲーム。家族(と、飼ってる犬に化けてたモンスター)総出のドラゴン退治と言うのが、妙に心に残っていたので。
―実際に描こうとしたら……―
しかし、まるまる戦隊もののテレビ番組一年分をマンガ化しようなどなど、壮大な構想を持っちゃったせいで実際に描くのが難しかったり、1997年から数年酷い人生だったりがあって描く事を断念。『爆烈戦隊チャレンジャーズ』は、永遠にセルフボツになるかと思われた。
―チャレンジャーズ復活の兆し―
時は流れて2017年。思い立って『爆烈戦隊チャレンジャーズ』1話目の下描きまで完成させた。その後、デジタルでのペン入れなどを試みるも、パソコンのスペックなどの問題でまた断念……。
―『ある日の乗鞍家』にスピンオフ―
2019年からサブカルビジネスセンター(以下、サブカルBC)に通い、絵やマンガのスキルが上がり、サブカルBCで学んだクリスタを使うためパソコンを買い替えたりした。また、サブカルBCのツイッターで、スタッフに頼みチャレンジャーズのキャラを使ったスピンオフ作品『ある日の乗鞍家』を連載し出した。
―チャレンジャーズ復活!―
そして2021年、塩漬けにしていた下描き原稿をクリスタで仕上げ、『爆烈戦隊チャレンジャーズ』は復活、電子書籍として世に出る事になった。長かった……。気が長いのか、世に出るのに時を要する大器晩成だったのか……さて。
―シリーズ化にあたって―
そして2022年3月に2話目を、2022年11月に3話目を発表。現在4話目を執筆中である。シリーズ化する時「まるまる戦隊もののテレビ番組一年分をマンガ化しよう」と言う考えは捨てて、全10話程度のシリーズにしようと軌道修正。もしかしたら12話になるかも知れないけど。
―2号ロボと、追加戦士―
2号ロボの設定には悩んだ。トレーラーから変形とか列車から変形とか考えたが上手く行かず、かつてぼんやり思った「養命酒の商標にもなってる飛龍をモチーフに、変形ロボを描いたらカッコよかろうな」を基に描く事にした。追加戦士が乗鞍家の3きょうだいの従兄(いとこ)と言うのは、比較的すんなり決まったけど。だが、なんで2号ロボを持ってるのかなどは考えてないので、今後のエピソードに絡めるか、追加戦士単体のスピンオフ作品を描くか……。
……今のところ、言えるのはこんな感じかしら。4話脱稿したらまた続きのメモを書きはじめる予定。