走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

ゴーインパズルの恐怖

 「ゴーインパズルって、なによ」と思う閲覧者のために簡単に言うと、昭和初期、森永のミルクキャラメルの広告に書いていた一種の連想ゲームで、オレが天野祐吉の『嘘八百』シリーズで見た奴*1を例として挙げる。

問1:象は恥ずかしい。なぜ?
答え:象の鼻は長いでしょ。鼻が長いのは天狗の顔。天狗の顔が赤いのは恥ずかしいから。だから象は恥ずかしいのです。

問2:卵は仁王様である。なぜ?
答え:卵は丸いでしょ。丸いのは達磨さん。達磨の目は怖いよ、怖いのは仁王様。

 マー、菓子の広告にある言葉遊びだから他愛もないものだが、問題はオレが似たようなこじつけで世の中を考えていた時期があった事じゃ。むかしは世間知らずだったから判断材料が少なく、こじつけで物を考えざるを得なかったとは言え……。それで弊害百出の修羅道となり、疲弊した。マトモな話や判断材料を寄越さなかった、家庭や周囲にも大いに問題があったけどよお……。

 ゴーインパズルと言う程ではないかも知れないが「絵を描く度に悪い事が起きた! 絵を描くと悪い事が起こる!」とか、何を考えていたんじゃオレは。オレの事はいいとして、今のラジカルフェミニストなどが「萌え絵」やコンテンツを攻撃する時も、ゴーインパズル化してないかと思う時が。しんどいので、いちいち例示しないけど。それに、もうツイッターやネットで言い争いしたいとも思わないし。「じゃあ、なんで言ったんだ!」と聞かれたら、ちょっと気になったからじゃ。「そこまで判断材料がないなら、黙っててよ」と思う相手もいますし……。誰とは言わないけど。

 しかしなー、ゴーインパズルの例として上述した物も、ツッコミ入れられたら終わりな気はする。短文は勢いが大事だし、むかしの広告屋が自分らの仕事が本としてまとめられたり、それを思い出した奴がネットで考察したりなんか想定してやいないだろうから、ツッコミするだけ野暮だけども。

*1:ただし、うろ覚え。