走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

こんなマイナーなネタばかり描くから……

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 上図は、バカにしたようにスペクトルマンの必殺技、スペクトルフラッシュを放つオリキャラ「ビクトリーガイラムダ」だ。なぜスペクトルフラッシュがひらがな表記なのかと言うと、かつて『がきデカ』でこまわり君がツッコミ役の西城君に「ここなっつくらっしゅ」*1をかけた時の事を思い出して。……ジャッカー電撃隊の「ビッグボンバー・アフリカ象」じゃないんだからさ。「ビッグボンバー・アフリカ象」は、こまわり君の持ちネタ「あふりか象が好きっ!!」のパロディである。正確には、喰らった怪人が「アフリカ象嫌い~!」と叫んで絶命するのだが……。話をビクトリーガイラムダに戻すと、なんちゅうものを描くんじゃオレは。スペクトルフラッシュだって、分かる人が少なくなってるってのに。スペクトルマンの本放送観ていたのって、今や50代後半から60代やぞ。それにこまわり君ネタを掛け合わせるって……。マイナー過ぎっ! マイナー過ぎて、逆に新しくなってるんじゃないかと言う期待はあるけど、それもどうかねー。

 pixivでも一枚絵で勝負するには弱い気がして、いくつかツイッターに放流したヒーローやそれっぽいキャラとの詰め合わせにしたが、ビクトリーガイラムダへの反響はなかったし。昭和は遠くなりにけり……じゃなくて。メジャーネタを持ち出すのはかえって難しいから、いきおいマイナーなネタを利用していたけど、これじゃオレも、しんぶん赤旗日曜版におけるエンタメの名作を紹介する月イチ連載で「誰でも知っている傑作やベストセラーを改めてご紹介するのは紙の無駄」と、一回目に野村胡堂の『身代わり紋三(もんざ)』*2を持って来た辻真先みたいだ……って、これも分からん例えだ。正直、このままマイナー路線を突き進んでいいのか疑問ではある。自分で描いてて面白いネタを、第三者に伝える能力こそエンターテイナーたるマンガ家に必須なものだが、オレにはまだ欠けている気がして。だから繰り返し悩んではいるのよ。ビクトリーガイラムダより、下図のオリキャラ「木炭マン」の方が笑いを取れたし。

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 見た人がだいたい「お前、燃えるぞ!」みたいにツッコんだから、分かりやすさでは木炭マンの方が上なんだろう。まだベタを恐れているんかなあ、オレは。

*1:当然、プロレス技のココナッツクラッシュである。

*2:なんと、昭和初期の小説!