こんなツイートを見つけた。
「誰に束縛されているわけでもないのに、私たちは毎日の暮しの中で、ともすると同じ道を通り同じ店で買物をする。同じ人とつきあい同じような本を読む。飽きた退屈だとぼやきながら十年一日の如く変えようとはしない。散歩や買物に、国境はないのだ。」(向田邦子『メロンと寸劇』河出書房新社、P170) pic.twitter.com/TZIfVx8UVT
— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) 2021年9月19日
この傾向、ネットと言う「寄り道」のしづらいメディアが幅を利かせてる現代においては、より深刻なんではないかと。オレも3年前、普段見ない人のツイッターのホーム画面を見て、サブカルビジネスセンターの前身を知らねば、今頃どう言う事になっていたか……。そう言う意味で、上記ツイートにある向田邦子の文章には賛同するしかない。ただ、買い物には足を運んで行ける距離の限界や、周囲にどう言う店があるかにも左右されるけどな。
それはさておき、オレはかねがね「現代は便利になってるかも知れんが、豊かではない」と思っていて、それはネットの見えない鎖で束縛されている事で拍車がかかっている気はする。「ネットを使うな」と言うのではない、メディアからの束縛から自由になりつつ使わんと、とんでもない物を押し売りされるんじゃないかと……。そのためには視野を広げるしかなく、一番いいのは町へ出る事なんだが、このご時世ではね。あと「メディアからの束縛から自由になりつつ(ネットを)使う」ってどう言う事よと、自分で書いてて思う……おおおお。