走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

仲裁がしにくいネットでのケンカ

 前に、今のネットは話がこじれた時に仲裁がしづらいみたく言ったが、それもそのはず。今のネットはあまりに普及した上に四六時中繋げられるから、会わん方がいい相手との衝突が多いし、その時仲裁出来る者がいないと言っていい。個人のネット掲示板でやり取りしていたような時代は、内輪の者同士の衝突で済んだ事もあったけど、今やゲーセンの格ゲー対戦台ばりの辻斬り合戦の様相を……って、そのたとえはSNS時代が来る以前から使っていたろ。それはさておき、ネットでの衝突が広く仲裁しづらくなったのは、そこかしこのエコーチェンバーも関係してるんでしょうねえ。どんな極端な意見にも味方が付くようになって、混乱していると言うか。ネット以外の場でも仲裁は非常に難しいんだけど、最近のSNSの争いはオール・オア・ナッシング。あるいは、ゼロ・トレランス。故に紛糾しやすい、怖い話だ。

 ところで、近年オレが「絵を通して社会と繋がりたい」と繰り返し言っているのは、mixiで指摘されて言語化出来るようになったのもあるが、もしかしたらネット上の「言葉でのやり取り」に失望したからかも。言葉や文字による主張でこじれるなら、見てもらえる範囲は狭くても絵やマンガの方がこじれにくいのではと……。言葉より絵の方がいろんな意味で目立ちやすいのだが、ツイッターでの罵倒合戦に巻き込まれるよりは、pixivあたりで細々絵を見せていた方が。ツイッターは揉めた時、仲裁役が来る事はまれだし。ただ、pixivでのアクセス数を稼ぐには、ツイッターで告知せんといかん。ジレンマです。最近のオタク系*1イラスト関係の本でも、SNS活用を勧めている*2しねえ。ただ、ツイッターで絵を見せると言うのは、言い方が悪いが「バカに発見される」確率を上げる事でもある。オレは、絵がもとで攻撃されるような事はまだないけど、これからの事は分からんからな。それで一時は、絵をツイッターに挙げるのが怖かった。正直、メインのツイッターアカウントでは、このところエロ絵はおろか下ネタも遠慮してるし。それにはそれなりの理由はあるが、今書く気になれない。「あんた、書く気になれないばっかりやな、最近」と言われそうだが、それは前述の「言葉でのやり取り」への失望も影響しているんだろうな。声高に主義主張を叫ぶより、しょうもないネタを垂れ流していた方が気楽だし、悩みを言語化するのに疲れたのもあるが。さらに言えば、意見のやり取りに発展しづらい事を言いすぎた反省もある。しかし最大の理由は、かつてまとめサイトへの匿名のコメントに反論しようとして「反論を話者が見ている可能性も低ければ、見たところで向こうが返事するとは限らんもんな」と気づいた時、人に物を言う気力がなくなった事があったせいだ。それからツイッターでの罵倒合戦を見て、ますます人に広く物を言うのが辛く。あと、長らくうつ状態が酷かったのもあろうが、いくら思い当たるフシを列挙しても自分の言葉への信頼感が「すぐ」戻って来るわけでは。こんな状態だからネットでのケンカへの仲裁のしづらさにも敏感なんだろうけど、例によって「それではどうするのよ」かは出て来ん。そんなだから辛いんだろう。辛い、ザ、セーラーマン……ポパイだって。ああ、また苦し紛れに屁をこくように冗談で落とそうとしてしまった。

*1:ちょっと語弊があるが、こう言うしかない。

*2:著者や本においてのインタビューイによっては、そうでもないけど。