以前、こんなツイートをした。
「いい命令も、悪い命令も、コンピュータには区別する事が出来ない」からコンピュータには利便性があるのであって、誰かにとっての「いい命令」しか使えなくなったら……。えらいこっちゃ! 弊害百出の修羅道になってしまう! https://t.co/0aU1FHIp6x
— 克森淳(a.k.a.新豊玉三郎) (@a_katu) 2021年1月22日
事の発端であるPAPSの主張の是非は、このツイートでは触れてない。あくまで、テクノロジー上の問題に限定して言っている。誰かにとっての「いい命令」しか聞かないコンピュータは、誰かにとって都合のいい使い方しか出来ないコンピュータ*1と言う事でもある。それは誰であれ、どんな理由であれ、作ってくれと要求しちゃいけない事なんだ。そうでなくても、あちこちの政府が喉から手が出るくらい欲しいのが「自分たちの都合のいい使い方しか出来ないコンピュータ」だろうに。また、欧米でGAFA解体の声が上がっているのも、GAFAにとって都合のいい使い方しか出来ないコンピュータやネットに危惧した故と言うのも理由にあると思う。実際、AmazonにしてもGoogleにしてもAppleにしても、自分たちに都合のいい商売が出来る状況にあるもんねー。
「では、性的自撮りの流出は、どう止めるんだ!」と言われたら「それは責任ある大人が、教育など他の手段で根気よく防止して行くのだ!」と言うしかない。そこを放棄してGAFAにすり寄り、自分たちに都合のいい使い方しか出来ないスマホを作れと言うのは、言ってしまえば恥知らずである。オレがこうまで言うのも、いろいろ危惧してるからだ。GAFAも「正直じいさん」じゃないだろうし。