走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

大衆に受けるのを意識するのがマンガ家だからって……

 ふと思ったんだが、小林よしのりがああなったのは、彼が大衆向けマンガを描いていたのと関係がありそうで。おそらくゴー宣やってるうちに「日本の大衆の保守性」みたいなものの尻馬に乗った方が得だと判断した結果が、あれや……。そんな小林の劣化コピーみたいな奴らが、ここにもそこにもあそこにも! 嗚呼。題名にも書いたが、大衆に受けるのを意識するのがマンガ家だからって……もう! 「もう!」じゃねえよな、オレにもふりかかる問題だし。一大衆として、一表現者として、このままでいいのかと。しかしオレひとりがどうこう言ったって、客観的な状況が改善するわけじゃないので頭を痛めている。やっぱり表現するしかないのかなあ、自信はないけど。毒にも薬にもならないエロ絵を描いてばかりいないで、もっと警世家ぶった作品を……。と、書いていて、アへアへ声を全部オレの主張にしたエロマンガはどうだろうと思ったが、それこそいらんとんちだった……。そんなマンガ読みたくない。

 と言うか、迂闊に「こんな作品どうだろう」と言うのは、まずい気がする。それが気に入らない者に悪し様に言われたり、誰ぞの言う「感想の前借り」になったりして、描けなくなる可能性大だ。貝塚ひろしの言うように、マンガは実際に描いたもん勝ちだから、黙って描くしかねえ。幸い、ノウハウは数年前より向上してるはずだしな……。それ以前に、日本の大衆の保守性を見て見ぬふりしていたオレの問題があるけど。そこは日本の左派の宿痾でもあろうが、今はオレ自身の問題として扱う。おそらく長いこと孤立したせいで今も人間関係が希薄なため、大衆の保守性が見えなかったか見えても認知出来なかったかがありそう。人間関係の希薄さは、この件以外にもオレに暗い影を落としているんだが、それは別の話なんで割愛。話を戻せば、今や大衆の保守性におもねれば「ネトウヨ」になるし、そこを指弾したら大衆に反発される。後者は、誰だって自分の悪口見聞きしとうない事から演繹したんだが。大衆の保守性にあらがうってのは、出来ない相談なんかなあ……。あきらめきれんから、自問するしかねえけど。