走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

世代論にはしたくないが

 上記ツイートでふと思った事。確かに「好翁」氏の言う「中年世代の発信者が若者相手に何を届けるか」と言うのは、いつの時代もついて回る話であろう。オレだって、悩んでいるんだ。しかし、ここでは別の視点での話をしたい。こないだエディオン広島本店に行ったら、エスカレーターの近くにあったシャア・アズナブルのポップを見て、親子連れの小さな子が「ガンダムの人」と言っていたのよ。ガンダムを熱心に見る年とも思えん子が。これを見て「ガンダムと言う物語が、人口に膾炙した証左なんかな、これは」と言う気持ちに。ファーストガンダムの初放映から40年以上の時が経ち、かつての忠臣蔵西遊記みたいな位置づけになったのかも知れない。こう言う事もあるから「体験の共有」も、どう言う経緯で生まれるか分からん。

 ところで「自分の子どもの頃の思い出をネタにして読者である子どもに叩きつけて来る」と言えば、荒木飛呂彦氏の話もせねばなるまい。ジョジョ第3部のイメージとして「砂漠に立つ学ランの主人公」と言うのを『バビル2世』から持ってきたと荒木氏は語っていた*1し、ジョジョは第1部からずっとマンガ以外からのいただきは多い。もちろん荒木は子どもの頃の思い出だけでなく、いろんな勉強をしていただきを増やしているんだが……。「自分の子どもの頃の思い出をネタにして読者である子どもに叩きつけて来る」人と言えば、あさりよしとお氏もだ。彼も「マンガの中で昭和30年代のマンガなどのギャグを使ったら、読者に俺のオリジナルのものと思われた」と言っている*2し。結局は「面白いかどうか」なんだろうねえ、世代がどうこうではなく。オレもどんどんやろう。

*1:してみると「スタンド」も、3つのしもべからか?

*2:そういやあさり氏は、落語ネタも結構多いな。