走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

共通の話題と言う基盤

 以前ふと上記のようなツイートをしたが、そこからいろいろ思索を巡らせた。オレが「子ども」じゃなく「視聴者」としたのは、一緒に観ていたであろう親の事を想定してである。赤影の放映された昭和42年なら、太閤記もまだ有名だったろうし。赤影の本編は、時代考証どこ吹く風な内容だったけどにゃー。ある程度の共通前提があれば、無茶が通りやすいって事か。これは上岡龍太郎の「むかしのヒーローは過去を描いていたから観ていて教養が身についたが、今のヒーローは未来を描いているから教養が身につかない」と言う言葉とは逆に、既に共通の話題を描いただけだったのかもと言う事で。

 オレもそんなに詳しいわけじゃないが、昭和40年代の子ども番組における「誰もが知ってる」話を元にしたネタって、結構あるんとちゃう? 最初のアニメ版『もーれつア太郎』では、菊田一夫原作のラジオドラマの方の『君の名は』のパロディがあったし、『ハクション大魔王』では「あのねオッサン、わしゃかなわんよ」をもじって大魔王がよく言ってたし。時代とともに、「誰もが知ってる」話題が少なくなって、子ども番組に限らず、そう言うのをやりづらくなったような気はするが。今やテレビは「日本スゴイ」とか韓国の悪口で、ひな壇番組しか作れないなら、あまりに悲しすぎる……。