走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

このもやもやは、なんだろう?

 こんな連ツイをした。

 こんな事をぼやいたのは、確かに『人面草紙』は面白い絵が多いんだけど、月岑の個人的な楽しみを後世の者がいじっていいのかと言う疑問*1が出て。なんか「いい子ちゃんぶってる」感はあるが、今の世の中がネットを利用している限り、なんでも筒抜けですピタリ一発になる事への警戒心あるいは恐怖から言ってるのはある。確かに、史料としての側面は認めるけど……。どう自分の中で落とせばいいのかは、まだ悩んでいる。

 しかし、オレが描いてる「アナログの絵」が死後に発掘されたとしても、後世の歴史家などからは「凡庸なもの」以上の評価は得られまい。今のところ、月岑やダーガーみたいな特異性はないからな。後世の連中の「のぞき趣味」みたいなものを満足させられなくて、すまんね。

 人面草紙については、見る度に「これを描いてる時、月岑は楽しかったろうなあ」と思うのが一番の感想である。月岑も後世でこんな事を言われるとは、よも思うまい。うっかり歴史に名を残すと、恐ろしいにゃー。

*1:ヘンリー・ダーガーの作品についても、それを俎上に載せる事には似たような違和感はあった。