走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

今道英治の死から、いろいろ

 なんと、今道英治が死んだ。アオシマコミックスや少年チャレンジ掲載の短編あたりは、語る好事家が沢山いそうだな。一部で語り草になっている、今道による『グレートマジンガー』のコミカライズで、猛獣将軍ライガーンが亡き暗黒大将軍を偲ぶシーンを思い出して、グレートマジンガーは、テレビ本編もコミカライズもウェットなところがあるなと。一番ウェットで重いのは、桜多吾作版だが。話を今道版に戻すと、暗黒大将軍を偲ぶのが「人類に泣いて謝りそうにない」外見のライガーンだと言うのがミソかと。しかしダイナミックプロ系の作家でないから、再単行本化に恵まれてないのが残念。最近のなかみのるが、マジンガーシリーズの非ダイナミック系作家の作品を集めてはいるみたいだけど……。

 このまま「マジンガーシリーズにおける、敵側の事情の描写」についてシフトさせてもいいが、頭悪いから、ようまとめられん。なので今道英治を偲んで、もうひとつ。『超絶プラモ道2』におけるインタビューで今道は、中学時代の進路相談で「望月三起也のアシスタントになりたい」と言って、郷里の長崎*1の職安から習作を出版社に送り、めでたくアシスタントになれたと述べていた。今よりマンガを読む事も描くことも歓迎されてない昭和40年代前半に、堂々と述べた今道も偉いが、一笑に付さず手伝った教師も偉い! こんな行動力と環境が、オレにもあったならねえ。「描く事」で自らの運命を切り開いた人の事を考えると、どうしてもね……。てなところで、この記事終わり。文中敬称略。

 余談ながら、グレートマジンガーの敵ミケーネ帝国の七大将軍を思い出してみて答え合わせに検索したら、ほぼ合っていた……。ちょっと自分が怖い。

*1:確か五島列島のあたり。