２００７年に、『ホームレス中学生』と言う本が流行った。当時オレは内容に対し「なんか変だな？」とは思っていたし、著者の芸人の中学生時代、いきなり彼に「解散！」と告げた父親にも疑問があった。「そんな事する前に、行政などに頼れんかったんかい？」と。しかし今になって考えてみれば、よんどころなく行政などに頼れない人間はいくらでもいる*1のに、そんな事を考えていたオレは、なんて傲慢だったんだ……。今さらながら、自分の認識不足を恥じるしかない。
こう思うようになったのは、単に金がない事と生育環境などで文化的資本がなく貧困から抜け出せない事との違いなどを、ネットで学んだからだろう。ネットの知見もバカに出来ない。あと、オレ自身が行政などに助けられて生きているが、そこに至るまでの有形無形の援助を思うと、考えが変わらざるを得なくなったんだけど。しかるに今の世の中は、どうも他人を助ける事を厭う方向に向かっているようでならない。そう言う意見の目立つツイッターやヤフーのニュースのコメントなどが、荒廃しているだけかも知れないけど。ネットも良し悪しだな……。
このように、オレ自身だって時代とともに変わるところは変わるんだ。それだけは閲覧者に知っておいてもらいたくて……。
