走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

幇助者の言い種にぞっとする

 西部邁の自殺、幇助者がいたそうな。自殺幇助の容疑で逮捕されたふたりは容疑を認め、西部の死生観を尊重してとか、世話になった恩を返すためとか言っているらしいな。正直、ぞっとする。相模原の障害者大量殺傷事件の犯人と、似たものを感じて。日本の保守のいやなところ、嫌いなところは、まさしくこう言うところだ。西部がいらん事を幇助者に吹き込まなければ、こんな事にはなるまいに。

 自殺幇助でも、人を死に追いやる手伝いをしたのにはかわりない。そして西部や幇助者の理屈が、弱者に牙を剥いたら……。そう思うと、ぞっとするし、げんなりする。今の日本の状況を考えると、そう言った方向にドンガラゴロリンと転がり落ちているようでなあ。

 しかしながら、西部らの死生観に対抗しうるだけの言葉や理論が、今の日本の左派にあるのかと言うと、いささか心もとない。確かに西部や前述の相模原の事件の犯人を非難する者はいるが、なんかこう、イマイチ世間に浸透してない感じが。浸透していれば西部の自殺を止められたのかと言う疑問も出るが、それを言い出したらキリがないので。

 と、言ったところで、この話ここで終わる。現時点での疑問点は、書くだけ書いたし。