走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

我が親切は窮余の策

 今日、帰宅するために乗ったバスに、あとから赤ん坊と幼児を連れた母親が乗って来たので席を譲った。そしてバスの前方に移動して立とうと思ったら、入口でじっとしているジジイがいた。「もうすぐ、ドアが閉まりますよ!」とジジイに告げたら、そのジジイ「運転手さん、少し待ってくれますかの?」ですと。結局ジジイとその連れ合いが乗車するのを待って、発車時刻が2分遅れた。そしてオレがバスから降りる時に、運転手が「先ほどは親切にどうも」と言って来たが、その親切とは母親に席を譲った事か、ジジイに声をかけた事か。急いで降りたので、そこまでは分からず。

 さて、母親もジジイも無視しようと思えば無視出来たし、そうする者もいるだろう。しかしオレはそうしなかった。目の前で困ったりトラブルに巻き込まれそうな者がいたら、親切にせずにはいられないのだ! これは別にいい事がしたいと言うより、自分が弱いから窮余の策として選んだ生き方である。レイモンド・チャンドラーの「男は強くなければ生きて行けない。優しくなければ生きて行く資格がない」と言う言葉があるが、オレには肉体的にも精神的にも強さが欠けている。オレがもっと強ければ、また違った人助けとかが出来るはずだし。*1

 それにしても、ジジイと言うのはどうしてこうもワガママなんだ。別の便に乗る事だって出来たろうに……。「年寄り笑うな、行く道だ」と言うが、ああなるならさっさと死んだ方がいいようにも。カマヤンさんがこの記事で「しかしあと20年強も余命があるのか。そんなにいらんわ」と言っていたが、同感だ。ところで、どっかの模型展覧会で展示していた模型に触ったジジイが注意されたら逆ギレし、連れて来た孫と一緒に模型を全部壊すやら、残骸に小便ひっかける(!)やらと言った狼藉を働いたと言うツイートをツイッターで見た事が。リツイートもいいねもしていないので、正確に引用は出来ないが。前述のジジイと言いこのジジイと言い、こんな風に年を取ったら皆ワガママになるのなら、早死にしたいと思いますよ……。これ以上言っても仕方ないので、この辺にしとくけどな。

 ちなみにオレは人から優しいと言われる事があるが、前述のようにオレの親切とか優しさとかは、生きるための窮余の策である。優しいと言われる生き方より、強くありたかったよ……。どうすれば強くなれるのか、それは分からねえけども。

*1:今回のケースでは、似たような結果になりそうだが。