走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

美術関係の本しか、頭に入らん……

 本が読めるだけまだましかも知れないが、最近は美術関係*1の本しか頭に入らない。マンガ描きたい癖に他人の描いた「未知の」マンガが読めんと言う因果な状態であるから、いわゆる「入力」がおぼつかない。おまけに最近は、下記記事のような体たらく。

a-katu.hatenablog.com

 話を「絵を描く」方面の本に戻すが、複数の本を読んでると、描くノウハウにしろメンタル面の問題にしろ、言ってる事が食い違ってる事がある。だからこの手の本の商売が成り立つんだろうが、初心者はかえって混乱するのでは。最近の絵師・マンガ家は、一種の根性論めいたものとは一線を画す考えをしているけど。

 しかしながら、いろいろ読んでみて思うのは「この世界は、実際に描いた者の勝ち」と言う、貝塚ひろし吉沢やすみに言った言葉の重みである。実際描いて描いて描いた者が、マンガ界に残っていると言う重い現実を突きつけられているっつーか。だからオレもあがいているが、これまではあがき方が足りなかった。この年になって、つくづくそう思う……。あきらめきれぬから、いろいろ「絵を描く」方面の本を買い、サブカルビジネスセンター(以下、サブカルBC)に通ったりもしているんだが、決定的に足りないのはなんなんだろう? いろいろ足りない気がするが、決定的に足りないものが分からん。「入力」か。描く量か。描くスキルか。体力か。そこをごちゃごちゃ考えても、得られるものは何もなさそうだが。さいとうなおき『うまく描くの禁止』にはスランプに陥った時こそ描く事を推奨するくだりがあるが、これを書いてる現在台風が日本に近づいてるせいか、描くために頭が働かないのだ。この記事だって、ここまで書くのが辛いし。

 ところで、最初に触れた「入力」の件だが、ネットが「おすすめしていらんわ」と言いたくなるマンガをやたら広告に出すもんだから、意固地になって読まないでいる側面もある。それで大いに損してるのは分かってるけど、意固地になったのは他人や世の中が怖いからでもあるんだ……。悪循環のスパイラルである。トホホ。サブカルBCも、こう言う点を克服する知恵は授けられないだろうしなあ……。

*1:厳密には、マンガとその周辺のイラスト関係。