走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

地獄に堕ちた方がマシだったのかも知れない

 『ど根性ガエルの娘』にも、ココで取り上げたエピソード……、吉沢氏が「この世界は実際に描いた者の勝ち」と、師匠の貝塚ひろしに言われるくだりがあった。

 振り返って、オレは描かなかった。だからマンガ家の地獄のような世界に堕ちもしなかったが、今までの人生を考えると、そっちの地獄の方がまだマシだったのかも知れない。いえね、何をやっても上手く行かず、行く先々でバカにされ、挙句の果てに殺されかかるような人生より、売れなくてのたうち回る人生の方がよかったのではないかと……。少なくとも道端で出会った中学生に、唾吐きかけられるような目には原稿描いていたら遭わないだろうし。面が割れたりしたらまた別だが。