走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

失踪

 いや、オレが失踪したわけじゃない。大月悠祐子(おおつき・ゆうこ)『ど根性ガエルの娘』1巻を買ったのよ。題名の通り『ど根性ガエル』の作者、吉沢やすみの娘さんが、家庭を赤裸々に描くマンガである。吉沢氏、昭和57年に一度失踪しているのだ。吾妻ひでお失踪日記』は、二回の失踪とアル中病棟への入院を自ら描いた作品で、自分のした事を振り返る筆致だったから「三回帰って来れないかも知れない所に行って、三回とも帰って来たのか。強すぎる」と思ったが、今回は「親が失踪し、残された家族」の視点から描くからなあ。こっちの方がよりキツい気がする。これから読むんだけど。

 あさりよしとお氏曰く「マンガ家は、金回りのいいホームレス」。全面的に首肯は出来ないが、売れなくなると地獄が待っているのには頷かざるを得ない。

 吉沢氏には『パパとゆっちゃん』と言う、自分をモデルにしたようなマンガ家の家族を題材にしたマンガがあるが、どうやらあれはフィクションだったのね……。家族構成や年齢が、『ど根性ガエルの娘』と合わないので。