走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

随分さみしい絵を見つけてしもうた……

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 パソコンのフォルダに入っていた古い絵を挙げてみる。これはおそらく2004年のコミックマーケット67の頃に描いた絵のはず。ファイル名に「c67」の文字があったので、そうかなと。おそらく当時「もう、東京のコミケに行けるのもいつまでの事やら」と感じていたから、こんな絵を描いたのかも知れない。してみると随分さみしい絵ではある。絵の中の英文は、SNKのゲーム『アテナ』のエンディングに表示される言葉の抜粋だが、アテナが涙を浮かべて「また、あなたに会えるかな?」みたいな事言ってるんだし。その頃、絵を描いたり同人活動を続けたりが出来なくなってもおかしくないと言う気はしていた。いろいろあって……。しかしそれを、露骨に絵にするのもどうなんだよと。今となっては、それもあと知恵か。あの頃その辺について、どう相談すりゃよかったか分からなかったからなあ。

 いや、待て。上図を描くに先駆け、広島の同人イベントで亡き友惟任さんにその時落ち込んでいる理由を聞かれ「この先、家庭の状況次第では同人活動が出来ないかも知れない」みたいに言ったら、急にキレて傍(そば)にいた女性が惟任さんのキレっぷりに怯えて泣き出した*1くらいだった事を思い出したぞ。だから誰にどう相談したらいいか、分からんようになったんじゃねえか。惟任さんも罪作りな。それはさておき、2004年のコミックマーケット67以来、東京大阪などの大きな同人イベント参加はおろか上京も出来んようになってしもうたのは事実だ。今はネットが爆発的に普及したから、そこでの絵やマンガの発表の場や機会は2004年当時より広くある……はず。pixivが出来たのが2007年だし、なかせよしみid:y_nakase)さんがやってる「創作同人電子書籍」いっせい配信の企画も、創作同人電子書籍を扱うストアの激増から生まれたものだし。オレもこれらなどを活用し、絵やマンガを発表する機会を増やしているから、大きな同人イベント参加が出来なくなった事とトントンな気はする。じゃあ、なんで「広くある……はず」なんて言ったのかと言うと、場や機会が増えた分、描き手の能動性がより要求され出したからだよ。オレはそこがとんと弱いため、つい。あと、やっぱりイベントで本を頒布したり査収したりが恋しいのもあるのよ。BOOK☆WALKERで何冊か電子書籍の同人誌を購入した時の満足感が、それを痛感させた。

 上図の話に戻るけどね、アテナと言うキャラが、オレのために泣くとは思えない。なのになんで、こう言う絵を。オレと言う男も、つくづくムシがいい事を考える……。

*1:女性が泣き出したのは、あとになって当時の年上の知人から聞いた。