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克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

スペースキングと熊谷健

 上図は、『小学三年生』版と蛭田充版『ウルトラマンA』コミカライズの最終回に出た怪人、スペースキングである。色はオレが想像してつけた。この記事で触れたCGとは、この絵だったのだ。話を戻して、このスペースキング、強そうな外見と偉そうな名前ではあるが、子どもをダシに使い北斗星司を追い詰めると言うセコい手を使う。小学三年生版でも、蛭田充版でも。

 小学三年生版には、「野辺地健」と言う人物が原作についているが、この野辺地氏は当時の円谷プロのプロデューサー、熊谷健氏ではないかとオレは思っている。リンクは張らないが、wikipediaによると熊谷氏は青森県出身。野辺地も青森県だ。円谷プロのスタッフは満田かずほ氏が「清瀬かずほ」、市川利明氏が「船橋三四」と、地名に絡めたペンネームを使う事があるので。ただし今のところ確証はない。だが、何故小学三年生版と蛭田充版両方に同じキャラクターが出たのかと言う疑問は、熊谷氏が関与していたと考えれば説明はつきやすいのだ。

 ここからは余談だが、熊谷氏は石堂淑朗を重用していたと言う。石堂の脚本は「いかにも大人が子供のために考えてやったと言う臭みが鼻につきます」(噂の眞相別冊『日本の文化人』153ページより)と言われているが、熊谷氏のデザインした怪獣についても、90年代のホビージャパン誌上で、諸岡範澄氏が似たような事を述べていた。何らの偶然か否か。