走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

悔しいのう

 『ナナメにナナミちゃん』とか言うマンガの表紙に、「募金活動する時間があるなら、バイトして募金すればいいのに」とか書いていた。いやいや、募金活動ってのは「これこれこう言う問題が起きてますよ」と知らせる役割もあるんですよ。と、言うだけなら簡単だが、それじゃ誰も相手にしちゃくれねえのだ。『ナナメにナナミちゃん』のアンチテーゼになり、なおかつ面白い(これ重要)マンガを描ければ言うことはないのだが、オレにはそんな力はもうない。出来るとしたら、『ナナメにナナミちゃん』の作者を、血祭りにあげる事じゃー! ……失礼しました、取り乱しました。

 実際、自分が気に入らない作品や違和感を覚えた主張へのアンチテーゼになり、なおかつ面白いマンガを描けない自分が情けない。小説ならどうかと思ったが、それも上手く行かんかった。悔しいのう……。こんなんなら、さっさと死んだ方が。マンガを描かなくても生きている人は多数いますがね、繰り返すが悔しいんですよっ! 明らかなイカサマモノのマンガ家に、自分が負けたと言う厳然たる事実が。この先逆転もあり得ねえ、生きているのがイヤにならんでどうするんじゃっ! それともなんですか、あなたが私の気に入るような作品を作ってくれるんですか?

 こんな事を考えるようになったのは、アニメ映画『この世界の片隅に』に対し、「戦時下の日本の加害の側面が描けてない」と言う感想を述べる者がいたのもある。そんな事言うのには、映画監督もいたぞ。だったらご自身で、戦時下の日本の加害の側面を描いた映画を撮ればいい。あんた映画監督だろ? 客をdisってんじゃねえっ! ……失礼しました、またも取り乱しました。話を戻して、ある作品になにか欠けているものがあると言うなら、それを拾い上げて別の作品にするのが創作者ってもんだろうに。その連鎖が、創作する意味なんじゃないかと。振り返ってオレには、その力がもう残ってない。だから悔しいのだ。