走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

「正食」幻想

 戦中の桜沢如一に始まるマクロビオティックのような、「食生活を昔のような質素かつ正しいものにすれば、必ず健康になれる」って、なんなんやろうな? いわゆる生存バイアスを無視した暴論なんだが、少なからざる層に受け入れられているようなのが怖い。

 食生活が健康に繋がっているのは分からんでもないが、昔の質素な食生活の頃は、食以外の要素に健康を害したり死んだりする要因が多かったから、それらを克服した今と比較するのは難しいんじゃないの? 食生活だけが変化したわけじゃないのだから、「昔の食生活=健康的」と言うのにはもっとキチンとしたデータが要りそう。

 「昔の質素かつ正しい食生活」幻想は、政治的な左右の立場問わず支持されやすいのがなあ。「昔はよかった」とか「現状に対する危機感」とかと親和性高いのはさっしはつくが。