走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

無限の安心

 鴻上尚史の著書『ドン・キホーテのピアス』シリーズに、『どうしてニッポンはこんなに便利で息苦しいのか?』と言う副題の奴がある。

 これは多分安心を追い求め続けた結果ではないかと。安全は既に先進国屈指の治安の良さと言う形で達せられたにも関わらず、さながら無限に安心安心と求め続けた結果が「便利で息苦しい」社会になってのではないかなと、肝心の本を読まずに論立てて行く私。多分読んだら別の感想を抱きそうではあるが、副題だけで感じた事を書いてみた。

 治安についてもう少し。パオロ・マッツァリーノさんのブログの記事にあるこの50年くらいの侵入盗の数のグラフを見ると、1971年をピークに減少傾向が続き1998年から2002年に増加、それ以降急減と言う推移が見られる。こう言う事を警察が言えばいいのだろうが、何故かそうしない。言えば犯罪が増えるとでも思っているのだろうか?解せない。

 あとこれはひねくれた見方かも知れないけど、侵入盗が減ったのはいいが、最近になって出来た犯罪……振り込め詐欺とかワンクリック詐欺とかフィッシング詐欺とかに今は流れてやしないかと言う疑問が。マー、詐欺は知能犯だからそれなりに頭を使わなければ出来ないので侵入盗と単純に比較出来ないのも事実だけど。

 話が少しそれたが、どこかで警察官僚が「安全は達成されたので、これからは安心を追求したい」みたいな事言ってたみたいだが、安心を求める声は無限に続くのでやめて欲しいなあ。表現規制は特に……と言うのが偽らざる感情ではある。