走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

辻真先と児ポ法とか

 60〜70年代にアニメ・特撮の脚本を多数書き、現在は主にミステリ作家となられた辻真先さんの児ポ法の与党による改正案への反対の声。以下引用。

児童ポルノ禁止法改定案に反対。持ってるだけで処罰の対象? ではあの作家は自分の著作物も持てないの、なんて厭味はいいません。一見まともに聞こえる武器を手にしたとたん、大はしゃぎする政治家や役人が出るから怖い。「社会主義」を忌避した戦時、純科学誌『昆虫社会』まで発禁にされましたね。

 以下長い余談。辻さんは桂真佐喜名義でも脚本を書いており、その中には実写版『悪魔くん』や『チャージマン研!』人気の余波で再評価(?)が始まった『バトルホーク』があったり。バトルホークは低予算ではあるが、初期の頃は結構ハードで絵作りも工夫が見られたのだがな。

 辻真先名義での脚本では『スペクトルマン』があるが、その中の小ネタを一つ。

 確かネズバードンの話で、山道を登る公害Gメンの倉田室長とその部下。部下がアゴを出したのを見て倉田室長「なんだ、だらしないな」。それを聞いた部下、「ボスみたいにぼかぁスーパーマンじゃないんですから」。

 この台詞、倉田室長に扮する大平透さんが日本で最初に『スーパーマン』のテレビドラマのスーパーマンの声をアテていた上でのネタである。42年も前に声優ネタをやっていたのか。

 あと、マンガ版スペクトルマンの最終回に「メディアドン」と言うロボット怪獣が出てくるのだが、この回の脚本を辻真先さんが担当されたかのように記憶していたが手元の資料を調べてもそんな記録なし。何故そんな風に記憶していたのか自分でも分からん。41年前に、「メディア」と言う言葉が使われていたと言う事実は興味深いのだが。ちなみにメディアドンは心を読む能力のあるロボット。