走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

なんやこれは? 判じ物かいな?

 2005年頃のラクガキを、また挙げてみる。上の絵は『新選組!』終盤に描いた岩倉具視だが、いろいろ小ネタが入っている。基本は『風雲児たち』の岩倉がモデルだけど『新選組!』の岩倉役の中村有志の漂わせる黒さや、中村が2004年の特撮ヒーロードラマ『幻星神ジャスティライザー』に出演していたのを踏まえてジャスティライザーの前作『超星神グランセイザー』のメカ「ダイセイザー」のおもちゃがトイザらスで100円で売られていたのをネタにしてる*1し。岩倉の台詞は『新選組!』での倒幕が終わったあとのそれだ。前述の中村有志の漂わせる黒さと相まって「今さらそんな事言われてもねえ」感が強い台詞だった。

 しかし『新選組!』は、風雲児たちネタと言うか、それ以降のみなもと太郎の歴史マンガネタがいろいろ……。山南敬助切腹の前の食膳に、せめてもの手向けと山南の好物が並べられたが、山南は「しかし切腹の前に食べすぎては、切腹の場が見苦しくなりますまいか?」と言う。これは『仁義なき忠臣蔵』の大石内蔵助親子の切腹前の朝食での台詞のもじりだし、有名なダンダラ模様の新選組の装束をバラして洗い張りするシーンがあったが、これもみなもとの新選組考察マンガでの「いちいちあの衣装をバラして洗い張りしたり出来んだろ、新選組の荒くれ者は」みたいなくだりを意識していそうだし、武田観柳斎が反幕方に取り入ろうと、虎の子の兵学書を手土産に持って行ったら、向こうも同じ本を持っていたと言うくだりは、風雲児たちのターヘルアナトミアを巡っての前野良沢杉田玄白のやりとりだし。オレが覚えているのはこれだけだが、オレが気づくくらいだ、探せばもっとあるだろ。『新選組!』の脚本の三谷幸喜は、後年NHKドラマ版や歌舞伎の演目の『風雲児たち』を手掛けるしねえ。『新選組!』は、大河ドラマの枠と予算で、みなもと太郎ネタをバンバンやったと言うので印象に残ってるのよ。それで最初にアップしたラクガキなどもしたし。当時は今のようなSNS時代でもなければ、スマホのようにすぐ撮影した画像をネットにアップ出来るガジェットもない*2ため、描いただけで発表は出来んかった……残念さーん! ところで今回の題名も『新選組!』の岩倉の、劇中での台詞から。

*1:かつて2ちゃんねるで一世を風靡した「誰彼(たそがれ)100円」と言うネタを拝借……。

*2:ガラケーはあったが、搭載されたカメラの画素数や機能が今より貧弱だった。