走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

マンガやマンガ絵の描き方参考書を読んで思ったよしなし事

 最近はマンガやマンガ絵に特化した描き方の参考書が、豊富になって来たな。オレの若い時分にこう言う本があったらと一瞬思ったが、かつて様々な要因があったとは言え『やさしい人物画』に書いていたノウハウが物にならなかった事を考えると、参考書を読めばどうにかなるものでもないらしい。

 そんな参考書の中に『ちょっとHな女の子の描き方』と言うのがあったので、試しに読んでみたら「ちょっとどころの騒ぎじゃねーよ!」と思った。「この本もしかしたら美術書の体裁を取った夜のオカズなんじゃないか?」とも思ったが、その手の目的に使えそうな物はきょうびネットにあふれているし、第一美術書の裸体に興奮して描けなくなる者は絵描きに向いていないと言うし。

 話を戻して、一連の参考書に目を通していたら、今時のマンガ絵描き志望者は恵まれているなと。オレの若い時分は、雑誌のイラストコーナーでの情報交換くらいしかなかった(『やさしい人物画』の存在も、それで知った)し、第一宮崎勤事件や「有害コミック」騒動で逆風が吹き荒れていたし。参考書を読んだところで、ものになる奴は限られているかも知れないが、参考書などで志を同じくする誰かと繋がる事が出来る強みはある。何度もこのブログで、「絵を通して社会と繋がりたい」気持ちについて言及していたオレとしては尚の事そう思う。今はネットで繋がる事が出来そうだが、ネットにはノイズも多いですからね。若い皆さんは頑張って下さい、オレはイジイジと描くしかないけど。