ネットにあまりにも情報が氾濫していて、それぞれにどう反応すればいいのか、まるで分からん! 特に目を覆いたくなる事件事故、それに戦災! ああ、耐えられん! そんなわけで、このブログで時事・政治に言及しなくなった。書く話題は狭くなったが、致し方あるまい。
ただ、袴田巌さんの冤罪が、裁判により雪(そそ)がれたのは嬉しいと言っておく。これからの日本の司法が変わるかは、疑問だけど……。だって、筒井康隆の『12人の浮かれる男』の寓意が、今なお通用する社会の空気は残っているんだぜ? これ以上は言わないけどな。マー、現実の裁判員裁判も、求刑が厳罰傾向だから12人の浮かれる男とどっこいではと、共感も賛同もされそうにない事は言っておく。なんで12人の浮かれる男を持ち出すんだと言われたら、冤罪報道を見る度に思い出すんですもの……。事実は小説よりも奇なり*1と言うけど、袴田さんの雪冤はまさにフィクションより奇跡的な展開であろう。え? 12人の浮かれる男は戯曲だって? いーんだよ、細けえ事は〜!
これでまたしばらく、時事にイッチョガミはしない。何を言っても袋叩きに遭いそうで。
*1:この場合の「小説」はノベルの訳語ではなく、それ以前の今で言うゴシップみたいなものだろうが……。