九井諒子『ダンジョン飯』が面白い。Ｄ＆Ｄやウィザードリィのような世界観のファンタジー世界で、ダンジョンに潜り探検をする一行が、モンスターを倒して食べると言うものなんだが、色々考えさせられる内容でもある。２巻になって、ダンジョンでの自給自足の構造とか、そもそも探検しているダンジョンの成り立ちに関係した話とかが出てきたし。しかしなにより出てくるモンスター料理が旨そう。ウィザードリィのクリーピングコインに当たる宝虫の揚げ物だとか、バジリスクのローストだとか。主人公たちは食料を買う金がないためにモンスターを食べるしかないのだが、それが所帯染みた雰囲気と冒険の危険さとのミスマッチを生み笑える。単行本が２巻まで出ているので、一読をおすすめする。
たまにはこう言うネタもいいな、不調を訴えのたうち回るよりは。
