走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

ここに、二匹の怪獣がある

 まず、これから挙げる二匹の怪獣を見てもらいたい。


 これらは見ての通り、ナチスドイツの国旗、ハーケンクロイツを意匠として取り込んだ怪獣として、オレが描いたものだ。その意味を考えずに掲げる「ネトウヨ」だの「行動する保守」だのへの揶揄として、この怪獣とオレのオリジナルヒーローとの戦いを描けんものかと思ったのだが、前から言っているように物語を考える力が今のオレにはない。そうこうしているうちに、秋元康欅坂46ナチス風のステージ衣装を着せて炎上してしまった! 故・飯野賢治がかつてプレイステーションのゲームに対するソニーからの自主規制(CEROが出来る前の話ですよ)に対し、「『こう言う事は悪だ』とゲームで描く事も出来なくなる」と言っていたが、秋元は無定見なんでそんな批判的な文脈で採用したわけでもなかろう。実際、トカゲの尻尾切りみたいな事しようとしているし。

 それはさておき、秋元が下手打ったせいで、こいつらも迂闊に物語で使えんかも知れん状況に。創作を志していた者として、腹立たしいったらありゃしない。「ネトウヨ」や「行動する保守」への揶揄としては、旭日旗ハーケンクロイツをあしらった「愛国コング」と言うロボットも考えていたけど、こうなっては出しづらい……。あえて出すほど今のオレには、胆力と言うものもないし。

 歌手のステージ衣装がナチ風で抗議が来たと言えば沢田研二だが、中学時代に見た『私のアンネ・フランク』と言う劇で沢田の名前こそ出ないものの、批判的に扱われていたのを思い出した。これは余談だが、オレが「萌え絵」を攻撃する側に対し、「じゃあ新しい女性像を描いてみせろ」と言うのも、この劇を見た体験が水脈のひとつになっていたのかも知れない。「これについてはこう思う」と言うのを創作物にして出す方が、恫喝するよりなんぼか建設的だしなあ。