女ののど自慢……ではなくて、ゆうべ『ドキュメント72時間』の画材屋「世界堂」の回を見た。コミケにサークル参加するのが夢のフランスの留学生や、デビューしたての若手マンガ家、カナダやタイのアーティスト、趣味で能面彫りをしている人などが映し出され、見ていて「ああ、描かずには、作らずにはいられない人はこんなに沢山いるんだ」と思い、自分が創作について心得違いをしていたようにも感じた。自分が描かずにはいられない物を描くのが先で、見てもらえるか否かはそのあとについて来るものじゃないのかと……。そう思うと、また何か描きたくなって来たぞ。
それにしても、あの番組見たあとだと、表現規制だの「萌え絵」叩きだのが、ほんっとにくだらない(けど怖い)ものだともあらためて。これだけ沢山創作したい人がいる世の中で、お上や一部の者の都合のいいように表現をコントロールしようと言うのが無理な話なんだ! マー、それはさておき、東京と言う場所はあれだけ創作したい人が集まれるのかと、うらやましくなった。田舎はねえ……、こう言っちゃなんだけど、創作したい人が集まりやしないのよ。東京と広島の同人イベントを比べても、それは感じていたのだが。だって広島で一番大きい同人イベント『広島コミケ』(東京のコミケ『コミックマーケット』とは運営母体が別の同人イベント)は、女子中高生のたまり場ですぜ。オレのような中年男性の居場所が、どんどんなくなって行く。そういや番組には、家族の理解を得られないまま絵を描いているお父さんも出ていたけど、番組に出た事で少しは理解が得られるようになればいいなああの人。