走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

正しさと面白さ

 皆神龍太郎氏が都市伝説の「ミミズバーガー」を検証した記事がmixiニュースに出ていたので、それについてmixi日記を書いた。結構色んな人が見てくれたのはいいんだが、今回の検証を持ってしても「ミミズバーガー」都市伝説を完全に駆逐するのは出来なかろうとも思った。人の口にのぼった話が完全に消える事はないのもさることながら、「ミミズバーガーはない」より「ミミズバーガーはある」の方が圧倒的に面白いからだ。

 パオロ・マッツァリーノさんは「正しさにこだわっているうちは、メディア・リテラシーは敗れる運命にある」とか「正しい世の中より面白い世の中を」とか言っている。確かに前者はそうかも知れん。今回の件に限らず、例えばユダヤ陰謀論や「ゲーム脳」と言った話の方がそれらを否定する根拠よりずっと面白いしな。

 だがそこに気づいたオレは、「正しい世の中より面白い世の中を」に素直に賛成出来なくなってしまった。人や何かへの悪口や愉快犯的な犯罪の方が、圧倒的に面白いからな。そう言うのに対抗するにはどうすんの? と言う疑問が生まれたのでね……。

 前にも言ったかも知れないが、犯罪や悪口より面白く、法に触れない事があるとまず伝えないといかんのではないかと言う気持ちがある。あるいは犯罪や悪口が露呈した時のペナルティは面白さを上回ると言う、一見当たり前な事を言い続けるか。つまり時には正しさを愚直に訴えた方が、よさそうな場合もあるように思える。

 この辺まだ自分の中で咀嚼しきれてないところがあるけど、今思った事を書いてみた。