走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

形骸化した過激さ

 最近、過激に見えて単に弱い者いじめしているだけの連中がデカいツラしているが、それでちょっと思った事。宮武外骨は明治・大正・昭和と過激な筆致で注目されたが、彼は政府や警察と言った大物だけでなく、日常生活の中の制度的・権威的な部分も笑いものにしていた。今、過激だなんだと言われている連中は、政府や警察にも、日常生活の中の制度的・権威的な部分にも噛み付かずむしろおもねっているじゃないか? 過激さが形骸化してしまったって事だろう。

 こんな風潮だと、かえって抑制的になった穏健な筆致こそが求められるのではなかろうか? 今の米大統領選における、ドナルド・トランプに対するバーニー・サンダースみたいな。実はそれって、かなり難しいやり方なんだよなあ。人間、ついカッとなる事だってあるし。この辺、もうちょっと考えねばなるまい……。