走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

ベタを恐れてはならない

 パオロ・マッツァリーノさんのブログで、今年よかったものを記した中にテレビアニメ『キルラキル』があった。キルラキルは一昨年の10月のアニメだが、パオロさんが見たのが今年だったそうなんで。

 パオロさんはキルラキルを評して、「ベタとオリジナリティは両立出来る」と述べていた。そうだった。オレもキルラキル見た時、「そうだよ、ベタを恐れてはならないんだ」と漠然と思っていたのを今思い出した。最近ラノベ書いてるんだが、ベタを恐れておっかなびっくり書いていたけどそれじゃダメだ。ベタを恐れてはならない。

 さて、ここからは少し長い余談に入る。パオロさんは今年になってキルラキルを見たのだが、この事態は意外に重い。

 前から思っていたんだが、アニメに限らずコンテンツが洪水のように供給されているため、コンテンツが今より少ない時期に出ていればもっと評価されていただろうと思われる物も少なくないと言う懸念が。キルラキルは、ヒットしたと言っていい部類のアニメだが。

 今はCSやネット配信があるため、アニメの再放送を地上波でやる事はまれになってる(そんな中、今年我が地元の中国放送でされ、来年にはEテレで再放送がされる『ラブライブ!』は舌を巻かざるを得ないが)ので、ますます作品の再評価のチャンスが少なくなっているのでは。ネット配信がもっと普及すれば、また違うんだろうけどヤハリ。海外ドラマはネット配信で、かなり人気を博しているのにねえ。この辺あまり長く引っ張ってもオレに答えが出せるわけじゃないので、故・高桑慎一郎の「アニメは10年経てば新作」と言う言葉にちなんで、「見たことないアニメはその人にとっては新作」と言って締める事にする。