走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

重厚

 吾妻ひでお『アル中病棟』を少し立ち読みしたが、かなりヘビーな内容だった。なんて言うのか、人間の廃品になった者たちの群像を見せられてるようで。

 前作『失踪日記』ではアル中病棟と言う、二度と帰ってこれないかも知れない場所から生還した吾妻さんのタフさに驚嘆したが、実は医者などの指導や治療により生還したのだなと今回は痛感。

 さっき「人間の廃品」と言う言葉を使ったが、よく考えりゃオレも精神病患者と言う点では一緒なんだよな。まだ入院させられちゃいないけれど。だから読んでて辛いのだろう、吾妻さんの『うつうつひでお日記』も似たような感覚を覚えて読みづらくなったし。

 と、言う事をmixiに書いて投稿した。言葉はキツいが、今のところの我が感想である。上記文中で「医者などの指導や治療により生還」と書いたのは、それらを聞かず何度も失敗した者の姿も描かれていたからだ。

 話を「人間の廃品」と言うところに戻すが、読んでみればオレの言いたい事が分かるはずだ。なんて言うのか、『アル中病棟』に出て来た人たちと自分の間に、何の違いがあるのかと思えてならないのよ……。