走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

辛すぎて辛すぎて……

 ふたまん+とか言うサイトが、永井豪の『ススムちゃん大ショック』を特集しくさったもんだから、同作から受けたトラウマがぶり返し辛すぎるわい! 正直あれを読んで以来、世の中の愛や善性が嘘臭く思え、破滅への恐怖とニヒリズムが頭を支配し続けているんじゃ! 誰か助けて!

 皮肉にも、カルトに嵌った時期は一時的に破滅への恐怖やニヒリズムが和らいだものの、そこから抜け出した今はまた(それ以前ではないものの)破滅への恐怖とニヒリズムがぶり返して……。この辺、どうトラウマ落としすればいいのかなあ? 中禅寺秋彦や小股くぐりの又市みたいなのが来てくれるわけでもなし……。アンチSFになり「SFしちゃダメよ」と言って回るのも、なんか違うしねえ……。「なんでそこでSF総体への攻撃になるんじゃい」と言われたら『ススムちゃん大ショック』がSFホラーの傑作として評価されているのが、我慢ならないからじゃっ! もっとマシなSFが、世界は知らず日本人によって作り出されたためしもないしねえ……。

 いかん、一本のマンガへのトラウマから、SFに対する恨みつらみまで言い出す破目に……。これはガキの頃から世の中との接点が弱いのと、実際世の中に酷い目に遭わされた悲しみも影響しているんだが、言い出したらキリがない気がするしなあ。そんだこんだで、オレは「怖い話」に対し「あー怖かった、フィクションでよかった」とか「あー怖かった、ヒーホヒーホ」で済ませる事が、どうしても出来んのだ……。半世紀以上生きた格好になった今でも! おまけにすっかり、あらかじめある程度内容を知っているか、これなら恐ろしい事や腹の立つ事もあるまいと思える作品くらいしか受け入れられなくなったし! こんなんでよく、マンガ描いているなー……オレ。

 縁起でもない話をするが、この先、永井豪の訃報を聞いたら、唐沢俊一の時とは別の意味で「死んでよかった」と思うかも知れん。彼がこの世にいる限り愛憎両方を抱える事になるが、この世にいないならそれもせんないと諦められそうで。だからと言って、永井の死を願っているわけじゃないが。ぬええ……。